
昆虫少年です。すみません・・またご無沙汰をしてしまいました。
写真はミヤマクワガタの2齢幼虫です。初夏の頃に地元の和歌山で採集したものからえた幼虫です。
ミヤマクワガタの飼育(採卵)についてよく耳にするのが「保冷材等を使用してケース内の温度を15℃位にまで下げる・産卵用マットは黒く色づいたよく醗酵したものが望ましい」などと云われているようです。
私の場合、飼育環境は室温が27℃(室温はエアコンで管理)マットは微粒子の醗酵の浅いものを使用します。
そして、細い材を1本、中央に埋め込みます。これで十分必要な数の幼虫をえることが出来ています。
野外においての私の観察では、ミヤマクワガタの幼虫はヒラタクワガタやノコギリクワガタの幼虫のように地下茎内部に食痕を残し潜り込んでいる姿を見ることはなく、土の中に棲んでいてクヌギやナラといった落葉広葉樹の立ち枯れの腐った地中の根の部分を外からかじって食べています。そのため根の先の細くなった部分であっても食料源にすることが出来るのです。
その生態は、他の根食いの大型種と混生する地域においては棲み分けを意味するものと私は考えます。
ミヤマクワガタの幼虫は、他のクワガタ虫の幼虫と比較して皮膚に生えている毛が少しだけ長いように思います。これは、地中生活において最大の天敵であろう地中生小型哺乳類等の捕食者の接近をいち早く知る上で役に立っているのではないかと私は想像しています。
もう少しミヤマクワガタのお話をしたいのですが、残念ながらお時間となってしまいました。
今日のところはここまでにいたします。 「オチ」も無くすみません。